儲かるオフィス 社員が幸せに働ける「場」の創り方 (単行本(ソフトカバー)):紺野 登

何気なく手に取った一冊ですがオフィスというものについて深く考えさせられました。

>では、従来のオフィスのどこいちばん問題なのでしょうか。
>20世紀型オフィスの源流を探っていくと、米国人の技師、フレデリック・テイラーが開発した科学的管理法(テイラーリズム)にたどりつきます。
>これは工場を効率T系に運営するために作業を細かく分割してそれぞれに標準時間を設定し、
>一日の作業目標を決定してその達成度合いを賃金に反映させるというものでした。
> 従来のオフィスは、このテイラーリズムの視点に立って事務処理を考え、仕事の生産性を高めるために机や棚などを効率的に配置してきたのです。
>もともとテイラーリズムは工場内で採用されていたのですが、ホワイトカラーが働く場所にもそれが持ち込まれ、
>20世紀型オフィスとして具現化されたわけです。以来100年間、それがオフィスの主流となってきました。

おおなるほど、言われてみれば普通のオフィスのレイアウトは工場みたいですね。
みんな同じ方向を向いた机とかそういうオフィスは工場を連想させるかも。
事務処理がメインだった自体とは違って今はもっとクリエイティブな仕事がほとんどですよね。

>テイラーリズムの根本にある考え方は「分業」です。分業とは全体の業務を細かく分割して、定形化し
>一人ひとりに割り振っていくことで効率化をはかるもので、オフィスもこの考えに基づいて設計されていました。
>いうまでもなく、こうした旧来のオフィスはナレッジワーカー同士のネットワークで新しい価値を生み出していく新しい仕事のスタイルには向いていません。
>それどころか分業は人々を切り離し、組織を閉鎖的にタコツボ化し、各自の力をかえって削いでしまうという側面さえあります。
>
>いまや付加価値を創出するには閉鎖的な組織による「分業」ではなく、
>オープンな組織による「協業」が求められています。

たしかに今のオフィスでも何か質問を聞きに言ったりするのにいちいち席を立たないと行けないのは不便です。
最近ではXPによるペアプロとかも話題になってきているのでオフィスのレイアウトって仕事の効率にかなり影響があるのは間違いないですね。

よくよく考えてみると今まで働いたオフィスって本当にオフィスって感じで
机が向かい合っていて横並びってイメージのオフィスが多かったので疑問に思ったことが無かった。

>ユニクロの柳井正会長兼社長は、社員の働き方に不満を覚えていました。
>「大量に抱えたS偽とをデスクワークや電子メールで処理していく。そんな企業組織に明日はないだろう」ーー
>ベンチャー気質が薄れ、定型的な仕事に没頭するようになってきた社員の姿に危機感を抱いたのです。
>業績も踊り場を迎えていた時期でした。
> そこで2006年3月にオフィスの移転を行ったとき、固定席を設けないフリーアドレス制を導入しました。
>ただし、ここでいうフリーアドレスとは単に個人席をなくしたり効率化を目指したりしたものではなく、
>社員が自由に動き回れるオフィス、創業期のように活発な議論ができるオフィスを目指したものです。
>つまりユニクロは本社というのは社員が業務処理をする場所ではなく、集い何かを生み出す場だと考えたのです。

これはカンブリア宮殿でも取り上げられていてすごくおもしろい発想だと思って見ていました。
今日は何とかのタスクを進めるからAさんと一緒に仕事をする。
今日はなんとかのミーティングだからBさんとCさんと一緒に仕事をする。
みたいに席を自由に動き回れるのは便利ですね。

僕達IT技術者も「今日はここの昨日を決めなきゃならないからCさんと一緒に仕事をする」のような感じにすると効率が良くなるかもしれません。

>そして、実際に社員はその時々にやるべきことを、それに一番合った場所を選んでできるようになっています。
>たとえば、チームでミーティングを行うときはプラズマディスプレイパネルやホワイトボードが用意されたエリアを使い、アイデアを出し合うときは景色のいい窓際にある開放的な自由席でリラックスしながら話し合いう、
>あるいは個人作業をするときは個人ごとにパーティションで仕切られたクワイエットルームで集中する、といった具合です。

ITでこのシステムを採用したらクワイエットルームに引きこもる人が多そうですね。
うちのオフィスにも開放的な自由席があるのでそこを有効活用できないかちょっと考えてみます。

この知的生産性を高めるオフィスの発想は北欧で生まれたらしいですよ。
発想が自由なんですかね北欧は・・・

いまはなきコンピュータ会社、米DECがフィンランドヘルンシンキ郊外にあるエスポーオフィスを開設したのは1986年のことでした。

>当時の最新の情報通信技術を取り入れたこのオフィスは造作が非常にユニークで、一見するとホテルや
>ラウンジを思わせる空間にパソコンが天井から吊り下げられ、リクライニングソファの背を倒して
>寝そべるように書類を読むことも可能になっています。

いや、おかしいから!
別に天井から吊り下げなくてもいいし。
というかその椅子疲れるだろ?

googleでヒットした画像
Google イメージ検索結果: http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/office/column/20070521/507748/a.jpg

日立ではオフィスのレイアウトを考えてワークプレイス改革を率先してやっているようです。
中でもおもしろいのは日立デザイン本部のオフィスがおもしろそうでした。

文章で伝えにくいのですがあえて言うと「砂場」のような対話の場が作ってあり、
写真では女性が体操座りしながら話をしています。
これなら打ち合わせもリラックスできそうですね。

社員が楽しいオフィスというのは社員がのびのび仕事をできるということであって。
それだけでもメンタルにやさしいオフィスのような気がします。
なんか机が並んでいるだけのオフィスなんかはギスギスして嫌ですね。

僕が今まで一番いって辛かったのは長机にパイプ椅子での開発のプロジェクトがありました。
尻は痛くなるし狭いしですごく嫌な思いでしか残っていません。
ソフトウェア開発というのは一日の大半を椅子に座り机に向かって過ごすのですから
椅子や机に投資するというのはとてもいいことだと思います。

なにもうん十万もする椅子や机が欲しいのではなくて、
ちょっとお金を出せば快適になるレベルでも作業効率や体や心に影響があると思います。

机だってスペースが狭かったら仕事をするのに一苦労ですよね。
仕様書やER図なんかを広げながらコーディングしたりするのは不便です。

なんでもコストダウンをするのではなく効率を考えたらお金を出したほうがいい部分もたくさんあるはずです。

この本はなにかそういう大事な事を再認識させてくれました。
Amazon.co.jp: 儲かるオフィス 社員が幸せに働ける「場」の創り方: 紺野 登: 本

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This entry was posted on 土曜日, 1月 31st, 2009 at 6:14 PM and is filed under ビジネス書, 書評. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed. You can leave a response, or trackback from your own site.

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